GBVSで上級者に近づくほど見かける場面としてある、弾抜け。反応速度が速いからできる、というツイートをたまに見かけます。実際に反応速度も関係していますし、弾抜けは、弾を使ってくると読むスキルと、コマンド入力の精度も関わっています。❓ 弾抜けとは特定の技で相手の弾を回避しながら攻撃を当てること。GBVSでは奥義が一番使われている。通常技で抜けられるキャラクターも存在して、一例としてグランの2U、ランスロットの2U、フェリの2Bがある。これらか低姿勢技という組分けで呼ばれる。目次1 弾抜けの知識を理屈で押さえる脳を経由してから指を動かすまでの平均時間は約0.25秒~約0.37秒(約16F~約24F)です。この時間は次の研究結果から取ってきた数字です。各被験者の平均反応時間は0.22秒から0.62秒の範囲に分布し、全体の平均は0.31±0.06秒、中央値は0.30秒だった(*注3)。Yamamori Lab, 2020年10月5日 - http://www.nibb.ac.jp/cortex/ippan.htmlこれを一般的なプレイヤーの反応速度として考えます。実験でも異様に反応が速い人がいて、10Fだそうです。人間を辞めていますね…( ˘ω˘)さて、グラン・カタリナ・メーテラの弾の発生Fは次の通りです。キャラクター技名発生F発生Fを時間にするとグラン弱レギンレイヴ or レギンレイヴ+15F約0.24秒カタリナ弱・中マイティライド16F約0.256秒メーテラ遠C15F約0.24秒メーテラ上綺羅星12F約0.192秒メーテラ下綺羅星13F約0.208秒※発生Fはコエマサ調べ 格闘ゲームは1F=約0.016秒実験の反応にかかる平均時間が約16F~約24Fならば、弾抜けは常人には無理めにみえてきました。しかし、GBVSはSS帯あたりから弾を抜けるプレイヤーを見かけます。弾抜けしてくるプレイヤーさんは、過去に人間を辞める機会があったのでしょうか。1-1 アイコンのカンニングと弾が届く時間Fの関係性GBVSではアビリティを使うと真っ先にアイコンが消えます。弾を撃つ1F目から消えるので、アイコンのカンニングによって、モーション確認よりも圧倒的に早い反応が可能になります。(キャラクターを視ず、アイコンだけを視る時間をどれぐらい用意するかは、人読みセンスを養うことが必要です)もう一つ弾と向き合う際に大事なことで、発生F=相手にヒットじゃないということ。「メーテラの遠Cは発生15Fで当たるから反応できない」と、配信でお話するプレイヤーを見かけたことがありますが、弾は、発生してから相手に届くまで時間を若干要します。▲野球のキャッチボールでボールを投げてから相手が受け取るのにかかるのと一緒メーテラの下綺羅星で計算メーテラのB下綺羅星で計算すると、発生13F+開幕距離なら届くまでの時間が9F=合計22F。平均的な反応速度は約16F~約24Fです。アイコンのカンニングだったら弾抜け奥義が現実的ですね。❓開幕距離とは試合がはじまった瞬間の1P側と2P側の距離自体のこと。いやいや!それでも開幕距離って弾抜けあんまりできないよ!その理屈は机上の空論じゃないですか?!弾抜けと向き合うとき、他にも考える要素があります。それはあなたがコマンドを完成させる時間です。1-2 コマンド精度は大事奥義の簡易コマンド"↓↘→+Abボタン"を完成させるには、しゃがんだ状態から理論値2Fです。立っていると↓コマンドが必要なので理論値3Fに増えます。理論値と表記したのは、最終コマンドの"→"と"Abボタン"の同時押しが難しいから。実践値だと最終コマンド"→"と"Abボタン"の間にも1Fの隙間ができます。ということは、しゃがみ状態から完成させるのが最短3F、立っている状態なら最短4Fが実践値です。その上で合計を計算してみると、大体次の時間Fが平均的に必要です。状態コマンド理論値実践値立ちから↓↘→+Ab3F4Fしゃがみから↓↘→+Ab2F3F💻 弾抜けに必要な時間を計算"反応速度F"+"コマンドの完成にかかる時間F" → "約16F~約24F"+"4F"=20F~28F開幕距離で弾抜けは鬼ほど難しいことが分かります約20F~約28F必要です。開幕距離のB下綺羅星が相手に届くのにかかる時間も約22Fですから、平均的な数字の範囲でおさまるようです。精度を上げるためにフィジカルトレーニングが必要なんですね。コマンド入力が正確じゃなければ、例えば後ろガードから出すなら↙↓↘→+Abで5F(合計約21F)ですし、もしも上まで入ってしまうなら↙↓↘→↗+Abで、6F(合計約22F)です。開幕距離のB下綺羅星が届くまでにコマンドが間に合わないことも珍しくありませんね。このことからコマンド精度が高い人ほど弾抜けの精度が高まります。でも、コマンド入力の正確さよりも簡単にする方法があります。それが後ろ歩きです。弾が届くまでの距離を広げちゃいましょう。▲↙↓↘→+Abだけど、後ろ歩きで距離を広げているから間に合いやすい弾抜けの練習方法トレーニングモードを起動します。グランやカタリナ、メーテラとか弾を持っているキャラクターなら誰でも構いません。弾アイコンが消えたの確認で簡易奥義を出す、これを5回チャレンジします。1番~2番が5回中2回しか成功しないなら1歩後ろに下がります。この繰り返しで、あなたの得意な弾抜け距離を確認してみてください。そして確認することはたった2つです。アイコン確認であなたが弾抜けを成功できる距離弾のモーションを確認してから、あなたが弾抜けできる距離2 弾抜けを狙われているときの対策相手がおそらく弾抜けを狙っているなと感じたときの対策です。開幕より後ろに下がって得意な距離を保つのなら、空いた距離だけあなたが前に進みましょう。しゃがみくらいと立ちくらいの機会が増える場合には、相手が弾を意識して弾抜けor前ジャンプor回り込みを入れるも失敗した、というサインです。❓ なんでそう考えられるのかアイコンを見てから、または弾を撃つモーションを見てから↓↘→+Abボタンと入力したり、→+Gで前転しようとしたり、↗で前ジャンプしようとしたとき、反応できてもコマンド入力が間に合わないときに起きる現象だから。後ろ歩きで猶予が増やせるのであれば、撃つ側が接近することで難易度がハネ上がります。アイコン確認であれば、それでも弾抜けされることがあるのがGBVS。そうは言っても開幕距離より狭くなると非常に難しいです。メーテラに限らず、弾を持つキャラクターであれば、弾を当ててダメージを稼ぐ。優勢な試合内容を目指したいですね。2-1 弾抜け対策のさらなる対策(人読み編)奥義ゲージ100%のとき、前歩き弾を使ってくると分かれば、前歩きをみてから前ジャンプ攻撃が有効です。こういう領域の読みは全キャラ相手にできる内容です。人読みノートに書くものかと思います。❓ 人読み・キャラ対策の違いキャラ特有のアビリティ対策、攻め方への対応方法を探るのはキャラ対策。特定プレイヤーのときにだけ使う対応方法なら人読みと言われがち。同じ人と対戦し続けると、知らぬ間に人読みとキャラ対策がミックスされ、他の人との勝率がガタ落ちする現象は格ゲーにおいてままある。前歩き確認で前ジャンプされたと感じたのなら、次の同様の場面では前歩き→様子見を選んで待つことが可能です。格闘ゲームは長期戦になるにつれて二人だけの独特の読み合いに発展します。そういう試合は咄嗟の発想力の差、手数が少ないほうが負けやすくなりますが、こういうのも格ゲーの面白いところですね!おわりにGBVSでは弾抜けに奥義をヒットさせるので試合の決め手になりがちです。失敗してしまうと奥義ゲージが0%。オーバードライヴやラッシュ、バックシフトも使えなくなります。GBVSは新システムが追加されてから逆転負けしやすくなりました。しかし弾抜けに成功したら勝てるところまで追い詰められたのなら、勝利を確実にするために、トレーニングモードであなたの得意な射程を確認してみてください。基本コンボがままならず、奥義をあと一発あてたら勝てる試合が少ない内は後まわしにすべきと私は思います。話は変わりますが、GBVSプレイヤーの間でランクマ筋という言葉があります。これはランクマをすると強くなれることをオブラートに包んだ言葉かもしれません。対の言葉にロビー筋という考え方を私は持っています。長期戦で使えるマニアックな戦法・キャラ対策は、BO3では表面化しづらいからです。BO5でギリギリロビー筋の出番がありそう、なんて。詳しく触れている記事は下記より。ついでに読んでもらえれば嬉しいです!%3Cblockquote%20class%3D%22blogcard%22%20style%3D%22width%3Aauto%3Bborder%3A1px%20solid%20%23aaa%3Bmargin%3A1em%200%3Bpadding%3A1em%3Bline-height%3A1.4%3Btext-align%3Aleft%3Bbackground%3A%23fff%3B%22%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Fofase.net%2Fposts%2Fpreparation-for-cygames-cup-summer-2022%22%20target%3D%22_blank%22%20style%3D%22display%3Ablock%3Btext-decoration%3Anone%3B%22%3E%3Cdiv%20style%3D%22width%3A100%25%3Bmargin%3A0%200%20.5em%3B%22%3E%3Cspan%20style%3D%22font-size%3A18px%3Bfont-weight%3A700%3Bcolor%3A%23333%22%3E%E3%80%90GBVS%E3%80%91Cygames%20Cup%20Summer%202022%E3%81%AB%E3%82%80%E3%81%91%E3%81%A6%E8%A1%8C%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%93%E3%81%A8%3C%2Fspan%3E%3C%2Fdiv%3E%3Cdiv%20style%3D%22min-height%3A100px%3B%22%3E%3Cdiv%20style%3D%22float%3Aleft%3Bwidth%3A100px%3Bheight%3A100px%3Bmargin%3A0%20.5em%3Bposition%3Arelative%3B%22%3E%3Cimg%20src%3D%22https%3A%2F%2Fimages.weserv.nl%2F%3Fw%3D100%26amp%3Burl%3Dhttps%3A%2F%2Fstorage.googleapis.com%2Fstudio-cms-assets%2Fprojects%2FwQOVlJzRaD%2Fs-1440x1182_v-fms_webp_efb1ea75-08b6-46b8-9a56-aa646721db06_small.webp%22%20alt%3D%22thumbnail%22%20style%3D%22display%3Ablock%3Bmargin%3A0%3Bpadding%3A0%3Bwidth%3A100%25%3Bheight%3Aauto%3Bborder%3Anone%3Bposition%3Aabsolute%3Btop%3A50%25%3Btransform%3AtranslateY(-50%25)%3B%22%3E%3C%2Fdiv%3E%3Cdiv%20style%3D%22padding%3A0%20.5em%3Boverflow%3Ahidden%3Btext-overflow%3Aellipsis%3B%22%3E%3Cspan%20style%3D%22font-size%3A14px%3Bfont-weight%3A400%3Bcolor%3A%23666%22%3EGBVS%20Cygames%20Cup%E3%81%AE%E5%84%AA%E5%8B%9D%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%81%AB%E3%81%AF%E6%89%8B%E3%81%8C%E5%B1%8A%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93%E3%81%A7%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%8C%E3%80%81%E5%BD%93%E6%99%82%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A4%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%AB%E5%8F%96%E3%82%8A%E7%B5%84%E3%82%93%E3%81%A7%E3%81%84%E3%81%9F%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%92%E3%81%BE%E3%81%A8%E3%82%81%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82%E5%BD%A2%E3%81%8B%E3%82%89%E5%85%A5%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8C%E5%A5%BD%E3%81%8D%E6%80%A7%E5%88%86%E3%81%AA%E3%81%AE%E3%81%A7%E3%80%81%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%92%E5%8F%82%E8%80%83%E3%81%AB%E3%81%93%E3%82%93%E3%81%AA%E4%BA%8B%E5%89%8D%E6%BA%96%E5%82%99%E3%82%92%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82%3C%2Fspan%3E%3Cbr%3E%3Cspan%20style%3D%22font-size%3A12px%3Bfont-weight%3A400%3Bcolor%3A%23373%22%3Ehttps%3A%2F%2Fofase.net%2Fposts%2Fpreparation-for-cygames-cup-summer-2022%3C%2Fspan%3E%3C%2Fdiv%3E%3C%2Fdiv%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E本記事が少しでも面白いと感じたら、Twitterで拡散お願いします!それでは!